要約読了:『京大変人講座』
自由な学風が残っている京大の背景文化、そこから排出される素晴らしい研究者の姿について紹介されています。特に巻頭の越前屋俵太氏と山極寿一氏の対談が興味深かったです。
振り返って普段関わっているジェネラル系診療やジェネラル系医師は、既存の領域別診療とは枠組みが異なり、多様な志向性をもった人が集ってます。その集団化、組織運営では多様性が重要と思われますが、その実現は容易ではありません。多様性を保つと言いながら、周囲に関心をもたず個別主義では発展がありません。一方で仲良しこよしで価値観と思考の統一化を図っては個性がなくなります。
対話を重ね、お互いの価値観を知り、そのうえで感じたことを述べ合いながら新たな気づきを得て、更に自分なりの思考を深めていく。対話によって個を深めていく組織が大切だなぁと感じました。
対話によって多様性を深めていく組織を目指していこうと、改めて思いました。
京大変人講座: 常識を飛び越えると、何かが見えてくる (単行本)
- 作者: 酒井敏,小木曽哲,山内裕,那須耕介,川上浩司
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2019/04/19
- メディア: 単行本
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印象に残った言葉
「違う道を一緒に歩みましょう」
「Together and Alone=ともに、一人で」