救急医?の雑記帳

日々感じたこと,調べたこと,得たこと,目標としていることなどを備忘録目的に不定期にまとめていこうと思います.

2018-01-01から1年間の記事一覧

# 救急外来での気管挿管(RSI)時にフェンタニルを使用すると血圧低下を生じる傾向がある

# 救急外来での気管挿管(RSI)時にフェンタニルを使用すると血圧低下を生じる傾向がある (情報)気管挿管時の喉頭鏡による操作によって血圧上昇などの交感神経亢進を招くことがある。これを回避する目的で前投薬としてオピオイドを用いることがあるが、そ…

# 背部痛の「Red Flag」は必ずしも「Red」とは言い切れない

# 背部痛の「Red Flag」は必ずしも「Red」とは言い切れない (情報)背部痛の中には重症病態が含まれるため、Red Flagの有無についてチェックすることを推奨されている。今回は、その「Red Flag」の有用性について評価。2005年〜2016年までにエモリー大学脊…

# 抗てんかん薬の服用有無に関わらず、てんかんでは交通事故の発症頻度が同程度のよう

# 抗てんかん薬の服用有無に関わらず、てんかんでは交通事故の発症頻度が同程度のよう (情報) 麻痺や知的障害を伴わない18歳以上の、てんかん患者29,220名について、2006年〜2013年まで、緊急治療例や死亡症例など重篤な交通事故の遭遇頻度について調査。…

電気的除細動の適応外な院外心停止では、エピネフリン投与までの所要時間が1分単位で生命予後に影響しているかもしれない

電気的除細動の適応外な院外心停止では、エピネフリン投与までの所要時間が1分単位で生命予後に影響しているかもしれない (情報) 心停止に対するエピネフリンの有用性の有無については、未だに様々な報告が出されております。しかし、現在の診療内容を大き…

重症患者では生理食塩水よりもリンゲル液のほうが適切かもしれない

重症患者では生理食塩水よりもリンゲル液のほうが適切かもしれない (情報)細胞外液として生理食塩水やリンゲル液などがありますが、その使い分けについて根拠となる知見は十分に蓄積しておらず、組織文化に基づいて使われていることが多い。Vanderbilt Uni…

# 抗凝固薬の服用有無に関わらず、遅発性の頭蓋内出血の頻度は少なそう

# 抗凝固薬の服用有無に関わらず、遅発性の頭蓋内出血の頻度は少なそう (情報) 鈍的頭部外傷による遅発性の頭蓋内出血の発症頻度について、抗凝固薬を服用中の高齢者では十分に知見が蓄積されていない。そこで2015年8月1日〜2016年9月30日まで、55歳以上の…

# 若年成人のACSは胸部症状があっても見逃されやすい

# 若年成人のACSは胸部症状があっても見逃されやすい (情報) AMIを発症した若年成人が呈する臨床所見について詳しい報告は少ない。VIRGO試験に参加した米国の医療機関103箇所でAMIのため入院した18歳〜55歳までの女性 2009名と男性 976名を対象に調査。平…

# 重症患者に対するPiperacillin-Tazobactam は持続投与したほうがよさそう

# 重症患者に対するPiperacillin-Tazobactam は持続投与したほうがよさそう (情報)重症患者に対するPiperacillin-Tazobactamは持続投与または簡潔投与のいずれが効果的かを調べたメタ分析。 18の研究、3401名のPiperacillin-Tazobactamを投与された患者が…

# 救急外来とはいえプライバシーが守られた環境でないと、誤診リスクが高まるかもしれない

# 救急外来とはいえプライバシーが守られた環境でないと、誤診リスクが高まるかもしれない (情報)救急科専門医409名に対するアンケート調査。廊下などの開放的な場所や付添人がいると、約8割〜9割くらいの救急医が病歴や身体診察について、普段とは異なる…