2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧
「ウチの子はペニシリンアレルギーなんです」っていう親御さんの話は,再確認したほうがいいかもしれない (情報) 抗菌薬アレルギーをもつ小児は珍しくない.その中でもペニシリンアレルギーは最も頻度の多い抗菌薬アレルギーである.しかし大抵の場合,親…
AMIを疑っても,常に「大動脈解離に伴う冠動脈閉塞」の可能性を考慮して,ベッドサイドエコーを行ったほうが良さそう (情報)ケースレポート.大動脈解離によって冠動脈閉塞を招き,STEMIを呈することがある.そのようなときはベッドサイドエコー(Point of…
有志の先生方と協働しながら年3回くらいのペースで,問診と身体所見を手がかりに診断思考過程を大切にして臨床推論力を高めあう学習企画「とうほくGIMカンファレンス」を開催しまています.この度,第6回企画の事前登録の受付を開始しましたので,お知らせ致…
浸透圧ギャップを認める場合は,ヤバイ状態かもしれない (情報)浸透圧の実測値と計算値(2x(Na+ + K+ ) + glucose/18 + BUN/2.8)の差を「浸透圧ギャップ」としている.アニオンギャップを伴うアシドーシス,原因不明の意識障害,薬物中毒の疑いがある,ア…
急性心不全の患者に対してフロセミドを早期投与すれば入院中の死亡率が減らせるかもしれない (情報)The REALITY-AHF研究(日本での多施設観察研究 https://goo.gl/vtE4io)に参加した20施設,フロセミドが投与された1291名が対象.フロセミドが投与されて…
中等度の急性膵炎でも積極的な輸液療法を考慮する (情報)60名が参加した単施設ランダム化比較試験。上腹部痛・アミラーゼまたはリパーゼの上昇(正常上限の3倍以上)・急性膵炎の画像所見のいずれか2つを満たした急性膵炎を対象とした。ただしSIRS、臓器障…
小児に対してERで処置時麻酔を実施する際,どの鎮静薬が無難だろうか? (情報)6295名の小児を対象とした多施設前向きコホート研究.736名(11.7%)に有害事象が発生。酸素化低下(353名:5.6%)、嘔吐(328名:5.2%)が最も多い有害事象であった。69例…
末梢静脈路の確保困難な癲癇重積発作への対応 (情報)末梢静脈路(IV経路)を確保できていない,てんかん重積発作に対しては,非末梢静脈路(非IV経路)(頬粘膜・直腸・鼻腔・筋肉内)でもいいかもしれない. IV経路と非IV経路での投与を比較したRCTを対象…
交通事故で受診した小児において,初期診療では腹痛や圧痛を認めないものの,シートベルト痕がある場合は,腹部外傷のリスクをどのように捉えるべきか. (情報)シートベルト痕はあるものの,初期診療で腹痛や圧痛を認めない小児のうち5.7%で腹腔内損傷を…