救急医?の雑記帳

日々感じたこと,調べたこと,得たこと,目標としていることなどを備忘録目的に不定期にまとめていこうと思います.

急性心不全患者の死亡率をより正確に予測できるかもしれない

急性心不全患者の死亡率をより正確に予測できるかもしれない

(情報)
前向きコホート研究。2009年~2011年までに救急外来を受診した4867名の急性心不全患者を対象に、30日死亡率を予測するスコアを設計し、2014年に受診した3229名を対象に検証した。

88項目から13項目の独立したリスク因子を抽出し、MEESSI-AHF (Multiple Estimation of risk based on the Emergency department Spanish Score In patients with AHF) スコアとした。そして2014年の検証でも妥当性が確認された。

MEESSI-AHFスコア オンラインツール
http://meessi-ahf.risk.score-calculator-ica-semes.portalsemes.org/
(WEBでスコア化と予測死亡率を評価することができます)

Miró Ò, Rossello X, Gil V, Martín-Sánchez FJ, Llorens P, Herrero-Puente P, et al. Predicting 30-Day Mortality for Patients With Acute Heart Failure in the Emergency Department: A Cohort Study. Ann Intern Med. [Epub ahead of print 3 October 2017] doi: 10.7326/M16-2726

(私見)
異国の地で設計された予測スコアのため、そのまま転用できるとは限りませんが、救急外来で実施可能な項目となっており、しかも未測定項目があっても算出できるのはいいですね。

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