救急医?の雑記帳

日々感じたこと,調べたこと,得たこと,目標としていることなどを備忘録目的に不定期にまとめていこうと思います.

2021年1月4日(月)〜1月10日(日)ちょい勉まとめ

2021年1月4日(月)〜1月10日(日)ちょい勉まとめ

  1. 10mm未満の未破裂動脈瘤を伴う急性脳梗塞に対して、tPA投与は「おそらく安全で妥当」(Journal of Clinical Neuroscience.Vol.60:148)
  2. RCT試験 四肢外傷で救急病院から退院する際に、アセトアミノフェン単独に比べて、NSAIDs単独または併用による鎮痛効果は退院後7日時点で有意差がなく、有害事象の発生頻度は高い可能性がある。 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33145862/?otool=ijptohlib
  3. 肺癌だけがホルネルじゃない!3つのニューロンで考えよう!:瞳孔(Part.11) https://www.youtube.com/watch?v=_Hmac33u-9U&feature=youtu.be via @YouTube
  4. 長時間の座りっぱなしは、坐骨隆起部の上を覆っている骨膜の炎症を引き起こし、結果的に坐骨滑液包炎の臨床症候群を引き起こすことがある。腸骨滑液包炎の疼痛は、股関節後面に放射状に広がることがある。
  5. 日本医学会連合COVID-19 expert opinion 第2版(2021年1月4日版) https://www.jmsf.or.jp/news/page_266.html
  6. 急性期脳梗塞に対してtPAを行うためには、血圧185/110mmHg未満である事が条件。SBP220以上、あるいはDBP120以上の場合は先に降圧管理を行うこと。(JACEP Open.2020;1:1467)
  7. HFNCは、救急外来における重症喘息の低酸素血症患者における呼吸困難の度合いと呼吸数を減少させるのに有効かもしれない。 まだパイロットスタディだけど、NPPVよりも装備が軽いため将来的に活用場面が増えるかも。 https://www.evidencealerts.com/Account/Login?ReturnUrl=%2FArticles%2FAlertedArticle%2F96259
  8. CTで証明されたくも膜下出血動脈瘤破裂が推定される)を有する患者において、超早期にトラネキサム酸を短期間投与しても、修正Rankin Scaleで測定した6ヵ月後の臨床転帰は改善しなかった。 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33357465/
  9. 急性の高血圧による心原性肺水腫の治療の要は高用量の硝酸塩の投与。フロセミドは初期治療として推奨されない。フロセミドはRAA経路の活性化を引き起こし、カテコールアミンの増加、血管収縮、LV充填圧の上昇、LV機能障害を引き起こす可能性… https://twitter.com/i/web/status/1347314091988115457
  10. 喉頭部の浮腫がみられる場合は気道閉塞のリスクがある。しかし口唇など歯より前方の構造物の血管性浮腫だけで、嗄声など発声変化がみられない場合は、気道閉塞のリスクは少ないため予防的挿管は必要ない(West J EM. Vol. 20:587)。
  11. 統合失調症の急性症状や不穏状態に対する治療薬の選択肢(静注含む)  https://www.uptodate.com/share-content-messaging?errorMessage=invalidLink
  12. 濃厚接触者の行動制限期間は14日間。ただし観察期間を14日間として、PCR陰性確認とともに行動制限を7〜10日間へ短縮する余地はリスク考慮のうえでアリ。https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/more/scientific-brief-options-to-reduce-quarantine.html (Accessed on December 02, 2020).
  13. LVFXでは他の経口抗菌薬と比較して1ヶ月時点でアキレス腱断裂の頻度が多い。 BMJ Open. 2020;10(12):e034844. Published 2020 Dec 21.