救急医?の雑記帳

日々感じたこと,調べたこと,得たこと,目標としていることなどを備忘録目的に不定期にまとめていこうと思います.

# 救急外来とはいえプライバシーが守られた環境でないと、誤診リスクが高まるかもしれない

# 救急外来とはいえプライバシーが守られた環境でないと、誤診リスクが高まるかもしれない

(情報)
救急科専門医409名に対するアンケート調査。廊下などの開放的な場所や付添人がいると、約8割〜9割くらいの救急医が病歴や身体診察について、普段とは異なる対応をとっていると回答。ただし10年目クラスの医師だと、普段と同じように病歴聴取を行う傾向あり。一方、廊下など開放的な場所で診察を続けていると、診断遅延や誤診につながる恐れあり、特に泌尿器系疾患でその傾向が強い。また自傷行為、DV、児童虐待などに関する病歴聴取を開放的な場所で行うと、正確な情報が得られない傾向あり。結論:廊下などの開放的な場所や、付添人がいる状況での病歴聴取や身体診察は、普段の診療とは異なる方法をとりがちで、その結果として診断エラーや対応遅延につながる恐れがある。

Stoklosa H et al. Do EPs change their clinical behaviour in the hallway or when a companion is present? A cross-sectional survey. Emerg Med J 2018 Feb 3; [e-pub]. (https://doi.org/10.1136/emermed-2017-207119)

私見
うんうん、そうですよね、という感じです。救急外来だと、十分なプライバシーが守れているとはいい難い環境や、付き添いの方がいる状況で問診や身体診察をせざるを得ないことがありますが、そういうときは診断エラーや対応遅延が生じるリスクがあるなぁと意識しています。あと、医学生さんなど実習生が付き添っているときも、似たような影響が生じているなぁと感じているため、気をつけています(^_^;)

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